- 37%という数字
日本の食料自給率(2025年度、カロリーベース)は37%である。1日に必要な2,237kcalのうち、国内で賄えるのは830kcal。残りは輸入である。
参照(農林水産省・食料自給率):
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
品目別に見ると、数字は一様ではない。
・米:96〜99%
・魚介類:42%
・小麦:16%
・大豆:6〜7%
・油脂:4%
米だけはほぼ自給できている。だが、米以外は壊滅的である。
- 米が守られ、他が守られなかった構造
米の消費量は減り続けている。1962年の1人あたり年間消費量は118.3kgだった。2024年には53.4kg。60年あまりで半分以下になった。
参照(農林水産省・お米の消費量):
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1808/01.html
米は守られ、米は減り、そして米以外の作物は輸入に置き換わっていった。パンとパスタの原料である小麦は16%。味噌と醤油と豆腐の原料である大豆は6〜7%。油は4%。和食の主食は守られ、和食の調味料と副菜の原料は海外に渡った。
- 誰から買っているのか
2024年の農林水産物・食品の輸入額を相手国別に見ると、以下の通りである。
・1位 アメリカ:約2.2兆円
・2位 中国:約1.8兆円
・3位 タイ:約8,300億円
・4位 オーストラリア:約8,260億円
参照(JETRO・2024年輸入実績):
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/05/d3bb2eb943b7e555.html
最大の供給元はアメリカである。第2話で扱う大豆、第5話で扱う対米投資——この国との取引は、食料の話と貿易の話と安保の話が分かれていない。
- 問い
・自給率の目標は長年「45%」と掲げられてきたが、実績は37%である。この乖離を誰が総括したのか
・米は減反と補助金で守られ続けた。なぜ小麦・大豆・油脂には同じ政策が向かなかったのか
・輸入先の1位が、防衛装備の供与先の設定(第4話)や投資合意(第5話)の相手国と重なるのは偶然か
結論は書かない。数字は農林水産省とJETROの公開データである。
(執筆: 2026-09-24 / 参照した資料の複製は全て保存済み。元リンクが切れた場合はコメントでお知らせください)
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